VR駆逐艦菊月
このプロジェクトのあらまし
駆逐艦菊月3D化並びにVR化プロジェクトは、ソロモン諸島現地で余燼燻ぶる1943年より、アメリカ海兵隊、オーストラリア海軍、ソロモン諸島の諸機関(海事考古学研究所、ナショナルミュージアム、環境省)、及び当会が記録し、集積してきた画像や3Dデータを駆逐艦菊月の顕彰に活用するものである。 2019年には、ソロモン諸島海事考古学研究所(以下、MARISと呼ぶ。2019年閉所)が無人航空機(UAV)と無人潜水機(ROV)を投入して大規模な調査測量を行い、それによって得られた情報を当会に引き継いだ。 そして2019年末、当会はクラウドファンディングサービス「Readyfor」ほかにて満を持してこのプロジェクトを展開し、合わせて43名の支援者より144万円と1.1Bitcoinの支援を得て成立に至った。 特に、サイト構築にも協力いただいている、開発者ユニットの「Medjed.com」より多大な助力を頂いたことをここに述べておく。
駆逐艦菊月について
「菊月」は太平洋戦争において、第23駆逐隊に所属し、島伝いに南下。 グアム、ラバウル、ラエ・サラモア、アドミラルティの各攻略作戦に従事した。 そして、1942年、ツラギ攻略作戦中にアメリカ軍の空母「ヨークタウン」から発進した艦載機の攻撃を受け損傷し、やがて沈没した。
多くの艦艇が戦争で海に没した中で、「菊月」が特徴的なのは、その船体が水上に確認できるという点である。 沈没したものの、浅瀬にあったその船体は、アメリカ軍の調査のために浮揚作業が行われた。 調査された後、船体は放置され、今なおその姿を残している。 ?近年では、「菊月保存会」が4番砲身を日本に持ち帰ったことで注目された艦でもある。
しかし戦後75年を経た「菊月」は、海面から出ている部分のほとんどが崩壊している。 また海面上昇や地盤沈下などから、今後数年のうちに完全に水没してしまう恐れがある。?
3Dモデル化プロジェクトのねらい
我々は、様々な角度から誰もが「菊月」を自由に触れられる機会を作り、「菊月」の船体が現存するうちに、再評価に繋げたいと考えている。 そのために我々は、「神田技研」協力のもと、「菊月」の3Dモデルを、最も制限が緩く、自由度の高いライセンスの一つとして知られるMITライセンスで公開する。 このモデルが、大勢の役に立つことを願うばかりである。
VR化プロジェクトのねらい
原始、祈りは石碑に刻むほかなかった。 このVRは、技術革新の目覚ましい情報科学分野による新時代の石碑として造られるものである。 主として若い世代がこのVRを通し、「技術立国」日本の原点を追体験し、全てを破壊する戦争の虚しさを改めて確認することを願う。
支援者芳名録(順不同・敬称略)
共催
特別協賛
- 安田 幸史
- 佐田 裕之
協賛
- 草餅
- merino
- 机 伸也
- SVD
特別協力
第一次支援
- HYTGM
- ながに
- 栗原 重之
- VADASH
- 涼
- 浅沼 大介
- 山本 哲也
- 岡田 隆広
- Type-A
- ミストさん@パラオ泊地
- 紅蓮_ASTRAY
- セイウチ大尉
- 松家 範幸
- 山先 裕二
- 万作
第二次支援
- めがねねこP
- 筑波海軍航空隊記念館
- 山口 恵瑞
- 杉山 健一
- 不良将校
- Type-A
- 岩谷 悠雅
- 木本 敦
協力
- 久米 愛子
- 仁志野 六八
- 小島 郁夫
- 橋本 泰邦
- せきりゅう
- 神崎 静一郎
- 鎌倉 哲也
- 伏龍
- 西川 碧
以上